皆様こんにちは！ 元ホームセンターバイヤーの「ホムスタ」です。
今回は両面テープの解説です。ホームセンターでは両面テープのご相談は多いです。
両面テープと言っても、一般的な物から職人様が使う様なプロ仕様まで幅広い物を扱っている為、売場には様々なタイプの物が置いております。何を選んで良いか？悩むのも当然です。
適当に選んでしまうと「せっかく貼ったのに落ちてしまった」「剥がしたら壁紙まで破れてしまった」……両面テープにまつわる失敗、よく聞きます！
実は両面テープは、「相手（素材）」と「環境」に合わせた選び方さえ間違えなければ、便利で強力な味方になります。
今回は、失敗しない両面テープの選び方と使い方のコツを解説します。
【失敗しない】両面テープ選びの3つの鉄則
お店の売り場に行くと何十種類ものテープが並んでいて迷ってしまいますよね。パッケージを見る時は、以下の3点を必ずチェックしてください。
- 何と何をくっつけるか？（素材）
- プラスチック、金属、木材、紙、ゴムなど、素材によって相性があります。特に「PP（ポリプロピレン）」や「PE（ポリエチレン）」といったプラスチックは普通のテープではつきにくいため、「プラスチック用」と書かれたものが必要です。
- どこで使うか？（場所）
- 屋内か屋外か： 雨や紫外線にさらされる屋外や、湿気の多い浴室では「耐候性」「耐水性」が必要です。
- 平滑かデコボコか： レンガや木材など表面がザラザラしている場合は、接着剤が奥まで届くように「厚手」を選びましょう。
- 後で剥がしたいか？（撤去）
- 賃貸物件や一時的な掲示物の場合、「強力」すぎるものを選ぶと後悔します。退去時に剥がそうとした時に壁紙も一緒に剥がれて、貼り換え費用を請求された‥などよく聞く話です。「きれいにはがせる」タイプや「コマンドタブ」のような専用品を選びましょう。（使用状況によりそれでも壁紙を痛めてしまう時もあります）
種類別：代表的な両面テープと機能
1. 一般用（紙・工作用）
- 特徴: 薄手で手でちぎれる。不織布ベースが多い。
- 用途: 写真のスクラップ、封筒の封緘、ポスター貼り。
- 注意: 強度は低いので、立体物や重いものには向きません。
2. 強力・超強力タイプ（多用途）
- 特徴: アクリルフォームなどを使用した厚手で弾力のあるタイプが多い。
- 用途: 家具の補修、フックの固定、車内のアクセサリー固定。
- 注意: 一度貼ると剥がすのが大変です。貼り直しがきかないタイプが多いです。
3. 粗面用（デコボコ面用）
- 特徴: スポンジやブチルゴムなど、厚みがあり柔らかい。
- 用途: ベニヤ板、ブロック塀、モルタルへの貼り付け。
- 注意: 柔らかい分、横からの力（ズレ）に弱い場合があります。
4. 賃貸・壁紙用（はがせるタイプ）
- 特徴: 貼って剥がせる特殊な粘着剤や、引っ張って剥がすタブ形状。
- 用途: カレンダー、ポスター、軽いフック。
- 注意: 「壁紙用」と明記されていないものを壁紙に貼ると、剥がす際にクロスごと破れます。必ず専用品を使いましょう。
「両面テープ」使い方のコツ
良いテープを買っても、使い方が悪いと本来の性能が出ません。この3ステップを守ってください。
Step 1: 脱脂（だっし）と清掃
これが一番重要です。貼る面のホコリ、水分、そして油分を完全に拭き取ります。アルコールティッシュなどで拭き、乾いてから貼ってください。指紋の油がついただけでも接着力はガクンと落ちます。
Step 2: 圧着（あっちゃく）
両面テープは「感圧接着剤」といって、圧力をかけることで性能を発揮します。貼った後、親指でギュッ、ギュッと強く押し付けてください。
Step 3: 養生（ようじょう）
テープを貼ってすぐに物を掛けないでください。本来の接着力が出るまでには時間がかかります。出来れば貼ってから24時間放置し、粘着剤が素材に馴染んでから負荷をかけるのが、長持ちさせる最大の秘訣です。
元バイヤーのおすすめ商品はこれ！
迷ったらこれを選べば間違いなし、という商品をいくつか紹介します。
1. 【最強の万能選手】3M スコッチ 超強力両面テープ プレミアゴールド （スーパー多用途）
- 理由: 「つかないものはないのでは？」と思わせるほどの信頼性。金属、木、プラスチック、軟質塩ビまで幅広く対応。DIYで何かをガッチリ固定したいなら、とりあえずこれを買っておけば安心です。個人的にも使用しており、１つ持って置くと安心です
2. 魔法テープ 極 – iHouse all 両面テープ 万能タイプ
- 理由: 「強力なのに簡単に剥がせる！」そんな理想を叶える、驚異の粘着テープです！従来の両面テープとは異なり、貼って剥がして繰り返し使えるからコスパ抜群。リモコンの固定、配線整理、カーペットの滑り止めなど、「何かをちょっとだけ固定したい」とか「ここにこれを付けれたら便利になるな」を叶えて、暮らしのあらゆる”ちょっと不便”を解決しれくれます。 個人的にも好きな商品です、オススメしたい商品です
3. 【壁を傷つけない】3M コマンド タブ
- 理由: 賃貸の救世主。強力に固定できるのに、タブを引っ張ればビヨーンと伸びて跡形もなく剥がれます。カレンダーやフックの設置にはこれがベストです。
まとめ：たかがテープ、されどテープ
両面テープは、適切なものを選び、正しい手順（掃除・圧着・放置）を踏めば、驚くほどの強度を発揮します。「すぐに落ちてしまった」という経験がある方は、ぜひ「脱脂」と「24時間放置」を試してみてください。
これからのDIYや模様替えで、両面テープ選びが楽しくなることを願っています！
他にもホームセンターでご相談を受ける事、ホームセンターのオススメ商品などを色々と配信しています。ぜひ覗いて下さいませ、発信情報が少しだけでもご参考になれば嬉しいです！
ではまた！
ホムスタ
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